デザインとDesign

外来語を日本語に言い換える動きがありますが、中にはちょっと目に余るものがありそうです。

話している内容を高尚なものに見せかけるために、やたらと外来語(というよりもカタカナ語)を多用するのは良くないと思いますが、すでに生活の中に深く浸透していて、独自のニュアンスを付加されているカタカナ語もたくさんあると思います。

例えばデザインという言葉。

もともとは英語のDesignなのですが、これは直訳すると“設計”になります。デザインと設計は並べてみると、とても異質なものに感じられるでしょ う。これはデザインの多くがイラストレーションやグラフィックデザインなどの2次元空間の設計、もしくは服飾やヘアスタイルなど3次元であっても、それ単 体で完結し他の部分との調整などが少ないのに対して、設計は2次元はもちろん3次元であることが多く、物理学や化学など多岐にわたる知識を必要とし、その ため、それぞれの分野の設計者が他の分野の設計者と調整を行いながらモノを作り上げていくことを指します。機械や建築などがコレに当てはまります。

もちろん、カーデザインやインテリアデザインなど、建築や機械の分野でもデザインという言葉で表現されることがありますが、これは他の部分との調整が少ない分野であったり、設計のある一部分を抜き出してそう表現していたりするのかもしれません。
ただし工業デザインとウェブデザインは、実は設計と呼んでもいくらい複雑で多岐にわたる知識を必要とします。ウェブデザインはユーザビリティを突き詰めると、キリがないくらい設計の余地があります。

日本語に限らず言語と言うのは、時代の流れによって常に変化しているものだと思います。ものごとを的確に表現していて、それに代わる言葉がない場合、カタカナ語だって残していく必要のある場合もありえるのだと思います。

ところで私は、デザイナーではなく設計者でありたいと思っています。


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