ひねって、ひねって、元に戻る

 FMラジオでおちまさとさんが、こんなエピソードを語っていました。そのエピソードとは大体こんな感じでした。(←かなり脚色してるかも)

 彼がまだ、師匠であるテリ-伊藤さんと「元気が出るテレビ」をやっていた頃、テリ-伊藤さんがとった行動についてのエピソードです。
 それは、その番組で「ダンス甲子園」という企画が大当たりしていた頃のこと、テリ-伊藤さんが頭をひねって新たなる企画を考え出そうとしていました。「ダンス甲子園」はその頃不良たちの間ではやっていたストリートダンスと、その対極にあるさわやかな高校野球(甲子園)とを組み合わせることによってひねりを加えた企画でした。

 これが大当たりし、それに続けて同じ類の発想でおもしろい企画ができないかと頭をひねっていたのでした。何日も考えた末、テリ-さんが興奮して「おち! いい企画ができたぞ!」と駆け寄ってきて披露してくれた企画とは、「野球甲子園」だったのでした。
 興奮して企画の内容を語るテリーさんを制して、おちさんは「テリーさん、元に戻ってます。」と悲しい目で告白したのでした。
 
 おちさんは、このエピソードを語った後、あの天才テリー伊藤でさえも、企画をひねりすぎてオリジナルアイデアに戻ってしまったのだ、と結びました。

 このエピソード、最初は単なる笑い話だと思っていたのですが、最近、もっと深い真実が隠れていることに気付きました。

 ファッションや音楽、建築デザインなどにおいては、流行がめぐりめぐって元に戻ってしまうことが良くあります。これは、みんながオリジナルを少しずつひねって目新しいものを作る、という作業を続けた結果、ある段階で元に戻ってしまった、ということなのではないか、と思ったのです。

 そう考えると、なんだか人間の営みの限界をちょっとだけ感じますね。


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