「ダ・ヴィンチ・コード」「海辺のカフカ」

 長い休暇に、図書館から借りてきたこの二つの小説を持っていき、休暇中に「ダ・ヴィンチ・コード」の上下巻と「海辺のカフカ」の上巻を読み、今日ようやく「海辺のカフカ」の下巻を読み終えました。
 久しぶりに根を詰めて読書をしました。どちらもグイグイと読者を引き込んで「読ませてくれる」小説でした。明日から当面読む本がないことが少し寂しいくらいです。

 「ダ・ヴィンチ・コード」は、最近テレビでこの小説のテーマとなっている「謎」に関する番組を見てしまっていたので、楽しく読めるかどうか心配だったのですが、それは全くの杞憂でした。それ以外の要素だけでもちゃんと読ませてくれました。もし、「謎」について事前の知識がなかったらもっとワクワクして読めたでしょうけど。それからもし私にもっと語学力があって、英語の原文で読むことができたならもっと面白かっただろうと思います。
 この作品が作者ダン・ブラウンさんの処女作であることには、ただ驚きのひとことです。

 「海辺のカフカ」には村上春樹さんの作品としては目新しい箇所がいくつかありました。
 ひとつは、いくらか粗野な印象を与える普通の言葉で話し、ちゃんと笑える冗談を言い、とても現実的な登場人物「ホシノ」の存在です。これまで短編にはこういう人物が登場したことはありましたが、長編ではあまり見たことがないように思います。
 もう一つは、とても晴れやかで未来への希望を感じさせる結末です。村上さんの書く小説の結末は、割と唐突に謎を残したまま終わってしまうことが多いのに比べて、とても対照的です。
 現実の社会が閉塞感に満ちあふれていることが、この結末にたどり着いた要因のような気がします。

ダ・ヴィンチ・コード (上)
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