不潔に強い人間になる

 On Off and Beyond : 不潔に強い人間になる を読んで。

 沢木耕太郎が「深夜特急」の中で、旅をしながら余計なものを捨てていくことができた、というくだりがあります。
  余計なものとは、大まかに言うと日本で身に付けた「清潔さ」に関することなのですが、彼は旅をしながら徐々に、不潔な寝床で寝たり、きちんと洗っていない 素手で物を食べたり、用便後の肛門を素手で拭いたり、ということができるようになっていきます。彼は何かから開放されて身軽になったような気分だ、と書い ていたと思います。

 椎名誠さんもロシアの旅行記の中で、いろいろな施設で借りるトイレの便座があまりにも汚いので「マイ便座」を持ち歩いていたと書いていました。

 意外にも世界は不潔に満ちあふれています。先進国とされている国でさえもそうです。

  私が13歳でアメリカの家庭にホームステイしたときにも、私が滞在した夏の1ヶ月間、ホストファミリーは一度もシャワーを浴びませんでした。湿度が低くて あまり汗もかかなかったし、ほとんど毎日プールに入っていたので、彼らに合わせてあまり気にしないようにしていたのですが、3週間目くらいのある日、自分 の胸を手でこすったら垢がボロボロと落ちるのを見て、慌ててお願いしてシャワーで石鹸をつけて体を洗うことにしました。
 結局、1ヶ月間でまともに体を洗ったのはその1回だけでした。

 国際的にみて、日本人はどうもかなり高レベルに清潔さを求めているようです。

 地球温暖化により世界各地で様々な異常気象が確認されています。自然災害や凶作による食料不足など、世界的な緊急事態の発生などが考えられますが、そんな状況に陥ったとき、日本人の生命力はとても弱いんだろうなぁと想像できます。

4101235058深夜特急〈1〉香港・マカオ
沢木 耕太郎

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