それでもまだモノマネは続く

たとえば歌を歌うとき。
大好きなミュージシャンのお気に入りの歌を歌うとき。

何度も何度も聴いた歌を、 何度も何度も歌っていると、
だんだん大好きなその人とそっくりに歌えるようになってくる。

また別の大好きなミュージシャンの曲でも、同じことを繰り返す。

そのうちに、自分が誰かとそっくりに歌うのが嫌になってくる。

声が違うから絶対にそっくりにならないはずの
異性のミュージシャンの曲を歌ってみたりする。
でも、それさえも似てきたりする。

そんなことを繰り返しているうちに、歌のスキルがどんどんあがってくる。

すると突然気づく。
大好きなミュージシャンたちと自分との違いに。

自分の声の独特な響き方に。
自分の声の独特な裏返り方に。
自分の独特な節回しに。

それがモノマネから開放される瞬間。

でも。
それでもまだモノマネは続く。

だって自分自身に飽きてしまったらそこで終わりだから。
そのためには、自分をワクワクさせてくれる新しいものを
モノマネによって吸収しなければならないから。


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