説明する文化、しない文化

北野武監督が「その男、凶暴につき」を撮ってしばらくたったころだと思うのですが、雑誌のインタビュー記事の中でこんなことを言っていました。記憶の糸を辿りながら北野武口調で再現してみます。

「日本ってのは『暗黙の了解』の文化なんだよ。いわゆる『言わなくてもわかるでしょ』ってやつ。映画を撮るときも日本人は、背景の説明なしにいきなり始めたりする。それがハリウッドでは、あっちは多民族国家だからかどうか知らないけど、まずは説明からはじめるんだ。これはヨーロッパへいってもそう。国境を接した言語も文化も違う人たちに対して、まず説明からはじめるんだ。」

みたいな感じだったと思います。それを読んで僕は「な~るほど~」とやたらと納得したのを覚えています。で、さらに彼の撮った映画を観てさらに納得しました。

なんでこんなことを思い出したかというと、クールなウェブサービスってだいたい極端に説明が少ないということに気づいたからです。
Google の検索サービスにしても、最近ハマっている Tumblr にしても。とにかく好きなように使ってみてよ、スゴいから、とでも言われてるみたいな感じ。
明るくて見つけやすい場所に洞窟の入り口があって、中に入ってみたらすでにみんながたくさんいる広ーい場所があって、その先にはいくつもの細くて長い洞窟が続いていて、たくさん枝分かれしたり繋がりあったりしてる、みたいな感じ。どんだけ~、みたいな。

で、こういうウェブサービスってほとんど海外のものなんですね。日本人がつくったのは妙に説明が多くて、説明だけでもうおなかいっぱいですってのが多いような気がします。
そんな中で、HATENA の Rimo はかなりいい線いってたんじゃないかと思います。あんまり見てないけど。

ソフトウェア開発においては、先程の北野監督が言っていた日本と欧米の文化の違いが、まったく逆になっているような気がします。どうなんだろう?


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