中学生のころに雑誌で読んだ佐野元春へのインタビュー記事にこんなのがありました。時期はたしか「No Damage」のころ。自らの音楽についてこんなことを言ってました。
「いま街にあふれているポップミュージックをつくる上でのあらゆる手法は、ほぼすべて60年代までに出揃ってしまっている。いま僕らは、それらの中からなにを選んで、なにを切り捨てるのか。そんなことをしているに過ぎない。」
例によってうろ覚えで、だいたいこんなことを言ってたなーて感じです。ちょっとクール気味にアレンジしてる可能性あり。
そんないいかげんなこと言いながら、その言葉にガツンとやられたのは事実で、なんてカッコいいんだこのひとは、ということでその後どんどん佐野元春にはまり込んでいきました。
僕がそのころ好きだったミュージシャンの中にはそんなこという人はいなかったし、そのあともいなかったかもしれない。手法に関しては、その後、ラップというまったく新しい手法が登場し、佐野元春自身もいち早くそれを取り入れ、その後ポエトリー・リーディングへと進んでいきます。
つまり、手法は出揃ってなんかいなくて、まったく新しいものが生まれる可能性はいつだってあったわけなんだけど、それでも、あのときのあの佐野元春の言葉は、僕が何かを創るとき、いつも頭の中にあって、熱くなりすぎてしまいそうなとき、うまくクールダウンしてくれます。
佐野元春の、手法についての考え方
About this entry
- Published:
- 時刻: 11月 12, 2007 on 2007/11/12
- Category:
- creation, MotoharuSano, music
- Navigation:
- Newer Post -
- Older Post
- Sponsored Link:
- ナショナルジオグラフィック
世界約180カ国、920万人が読む月刊誌 - アイデア100選会
おもしろアイデア商品をご紹介 - 低糖食堂
糖質が気になるけどラーメンが食べたい!
- Popular Posts:
4 コメント: