この前ご紹介した「CONTENT'S FUTURE」の中に出てきた話なんですが、もうずいぶん前にテレビの見られ方が変わってしまったのだそうです。
最近のテレビ番組で、特にバラエティ番組で多く使われる手法で、出演者がしゃべっている言葉がそのまま大きく字幕で表示されることがあります。あれがうっとうしくてしょうがない人は少なくないと思います。
それからCM明けにCM前にやった内容をちょっと巻き戻してやり直すのも最近よく目にする手法です。
これらは、自分たちが作った番組の見られ方が変わってきていることを察知したテレビマンたちが、仕方なく最後の切り札を切るようにして採用している手法なのだそうです。
つまり視聴者たちは、自分でスイッチを入れてチャンネルを切り替えて見ているテレビ番組を、ちゃんと見ているわけではない、ということ。
なにか別のことをしながら、興味を持った部分だけをチラ見しているということ。
なにか別のことに集中するために、音声が最小限に絞られていることが少なくないということ。
番組の最初から最後まで通して見てくれているわけではないということ。
その昔、音楽というのは、レコードに慎重に針を落として集中して聴くものでした。それがさまざまな便利な再生機器の登場になどにより音楽を聴くスタイルがどんどんカジュアルになってきて、そんな流れの中でBGM(Background Music - 環境音楽)が登場しました。環境を彩る「音」としての音楽です。
いまテレビ番組がBGV(Background Video - 環境映像)化してきているようです。リゾート地などの心地よい映像や、海の中を撮ったような瞑想状態へ導くような映像をBGVとして扱うことは以前からありましたが、テレビのバラエティ番組がBGV的に扱われてきているのです。
ぼくの好きなラジオ番組で「優香の I Feel You」というのがあります。タレントの優香さんがたわいのないガールズトークを、まったく「ハらない」自然体な声でぼそぼそと話す番組です。職場でこれが流れてると、話してる内容はまったく聞き取れないんですが、「ぼそぼそ感」や「くすくす感」が心地よくて癒されるのです。
BGV(Background Voice)というのもアリかもしれませんね。
BGM/BGV
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- Published:
- 時刻: 2月 08, 2008 on 2008/02/08
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