信用できる人、信頼できる人

「信用」と「信頼」ということばについて調べてみると、「信用」は信じることであり、「信頼」は信じて頼ることであって、信用の上に信頼が成り立っている、となっていることが多いみたいです。なんとなくはわかるのですが、僕はこれには全面的に賛成することができません。
というのは、信頼はできても信用できない、ということがあると思うからです。

たとえばこんな話があります。

外交官が貧乏人の家を訪ねて言った。

外交官 「お宅の息子さんに縁談があるんですが」
貧乏人 「息子は自分の嫁は自分で見つけます。
私は口出しするつもりはありませんよ」
外交官 「でも、相手は大富豪のロスチャイルド家のお嬢さんですよ!」
貧乏人 「え。そういうことでしたら…」

次に外交官は、ロスチャイルド家を訪ねて言った。

外交官 「お宅のお嬢さんに縁談があるんですが」
ロス家 「娘は結婚するにはまだ若いですよ」
外交官 「でも、相手の男性は世界銀行の副頭取なんですよ!」
ロス家 「え。そういうことでしたら…」

そして外交官は、世界銀行の頭取を訪ねた。

外交官 「お宅の副頭取に推薦したい人物がいるんですが」
頭 取 「副頭取候補でしたら、すでに相当な数の人材がいますから」
外交官 「でも、この若者はロスチャイルド家の婿養子ですよ!」
頭 取 「え。そういうことでしたら…」

ここに登場する外交官は、最終的に誰も騙しているわけではありませんし、すべてが丸くおさまっています。でも僕がその一部始終を知っていたとしたら、この人は素晴らしく仕事ができて信頼のできる人だとは思いますが、その巧みな交渉能力を、その人がその人自身のために使ったら、いつなんどき僕が貶められるかわからなくて油断できません。全面的には信用できないなぁということになると思います。

ということで、どうも一般的には「信頼>信用」となっているようですが、僕にとっては「信用>信頼」となります。
もし、信用していた人に騙されたとしても、僕が信用してたんだから仕方ないと諦めがつくような気がしますが、信頼していた人に騙されたら、自分の油断をいくら悔やんでも悔やみきれない、ということにもなりそうです。

これについて調べている中で見つけた、一番参考にした文章がこれなのですが、

まったく逆の結論に辿りついてしまいました。


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2 コメント:

  1. 匿名 2011年12月29日 11:14

    信用と信頼が逆に認識されてるね♪

     
  2. Hideki ANDO 2011年12月29日 12:13

    そうそう、そういうことです。不思議ですね。