俺はまだ本気出してないだけ

底抜けに絶望的。底が抜けてしまってるので、これが絶望なのかどうかわからなくなっている、というわけではなさそうな感じです。

僕がよく行くカレー屋さんは、とてもクリエイティブなカレーの味もさることながら、おいてあるマンガがどれもこれも風変わりで、それを読むのも楽しみのひとつなのですが、そこで読んで一気にハマってしまったマンガです。

主人公は40歳になって唐突に会社を辞めて自分探しを始めてしまったシズオ。辞めた1ヶ月後に漫画家になることを思いつき、しかし描くことがないことに気づいて愕然とします。自転車をこぎながら「いつのまに俺は、こんな『残念な感じ』になっちゃったんだ……!?」と思惑にふけり、「チッキショーッ!」と叫びながらコケて歩道橋の階段から落ちながら、イケてる未来を思い描いていた過去の自分の姿が走馬灯。

多かれ少なかれ、僕も含めたアラフォーおやじはみんな、思い描いていた未来と今の自分とのギャップを心に抱えていると思います。スミからスミまでダメダメで、誰がどう見ても絶望的なシズオですが、「残念な感じ」の自分を何とかするためにもがき苦しむ姿は、「残念な感じ」を受け入れることで通りすぎようとしているその他大勢のおやじたちよりカッコよくも見えます。

自転車でコケて怪我をして、頭にネットをかぶりながらマンガを書く後ろ姿に、おやすみの声をかけにきた娘に「俺をなめんなよ。本当の実力見せてやる!」と凄んで、ちょっと小馬鹿にされながらも「ずいぶんカッコイイね。」と言われてます。

「あれ? 俺もなんかやらなきゃ?」みたいな。

ところで、シズオが描くマンガとこのマンガの絵が似すぎていて、軽くクラクラくるのは僕だけでしょうか?

上のエピソードは第1巻の第一話「走馬灯」の内容なのですが、アマゾンの「中身検索」で読むことができます。興味のある方は下のリンクからどうぞ。

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)
発売元: 小学館
メーカー: 小学館
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発売日: 2007/10/30


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