俺はまだ本気出してないだけ

底抜けに絶望的。底が抜けてしまってるので、これが絶望なのかどうかわからなくなっている、というわけではなさそうな感じです。

僕がよく行くカレー屋さんは、とてもクリエイティブなカレーの味もさることながら、おいてあるマンガがどれもこれも風変わりで、それを読むのも楽しみのひとつなのですが、そこで読んで一気にハマってしまったマンガです。

主人公は40歳になって唐突に会社を辞めて自分探しを始めてしまったシズオ。辞めた1ヶ月後に漫画家になることを思いつき、しかし描くことがないことに気づいて愕然とします。自転車をこぎながら「いつのまに俺は、こんな『残念な感じ』になっちゃったんだ……!?」と思惑にふけり、「チッキショーッ!」と叫びながらコケて歩道橋の階段から落ちながら、イケてる未来を思い描いていた過去の自分の姿が走馬灯。

多かれ少なかれ、僕も含めたアラフォーおやじはみんな、思い描いていた未来と今の自分とのギャップを心に抱えていると思います。スミからスミまでダメダメで、誰がどう見ても絶望的なシズオですが、「残念な感じ」の自分を何とかするためにもがき苦しむ姿は、「残念な感じ」を受け入れることで通りすぎようとしているその他大勢のおやじたちよりカッコよくも見えます。

自転車でコケて怪我をして、頭にネットをかぶりながらマンガを書く後ろ姿に、おやすみの声をかけにきた娘に「俺をなめんなよ。本当の実力見せてやる!」と凄んで、ちょっと小馬鹿にされながらも「ずいぶんカッコイイね。」と言われてます。

「あれ? 俺もなんかやらなきゃ?」みたいな。

ところで、シズオが描くマンガとこのマンガの絵が似すぎていて、軽くクラクラくるのは僕だけでしょうか?

上のエピソードは第1巻の第一話「走馬灯」の内容なのですが、アマゾンの「中身検索」で読むことができます。興味のある方は下のリンクからどうぞ。

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)
発売元: 小学館
メーカー: 小学館
価格: ¥ 620
発売日: 2007/10/30

Posted at : 13:13 on 2010/12/18 | 0 comments | Filed under: ,

RIEDEL "O"

このまえ参加したオフ会で、夏頃にご自宅での夕食会にご招待していただき、美味しいワインと料理をふるまってくださった「あとりえむ」さんと話していたら、その夕食会で僕のそれまでの「ワイン感」を根こそぎ掘り返して焼け野原のようにしてしまったあのワインは「それほど高いものではないんですよ」とか「安くて美味しいワインを探すのが趣味なんです」とか「普段飲んでるのなんてどれも1000円以下のものばかりですよ」などとおっしゃる。いまいち納得できないままお話をうかがっていると、ちゃんと種明かしがありました。
つまりそれは、「でもね、うちで使っていただいたあのワイングラスはどれもかなり高いものなんです。」ということで、ワイングラスによってワインの味はとんでもなく変わるのだそうです。

安っぽいのは嫌いだけど安いのは大好きな僕がそんなお得情報をほっておけるはずもなく、さっそく調べてみるとこういうことらしい。

同じワインでも、使用するワイングラスでワインの味が変わります。なぜでしょうか?
それはグラスの形状によってワインの口への流れ込み方が変わるからです。最初に舌のどの部分にワインが触れるかで味の感じ方が大きく変わってくるのです。
口に流れ込む幅が広い時は、酸味を感じる舌の横までワインが広がるのに対して、流れの幅が狭い時には舌の先の甘みを感じる部分での印象が強くなるからです。渋味を感じる部分は舌の奥の方なのですが、甘みを感じる舌の先端にワインが触れると渋味に敏感になるようです。

またワインの色を楽しむために、ガラスはより透明度の高いクリスタルガラスを使用し、ワインの香りを楽しめるよう、香りを貯めこんでおけるようにボウル部分は大きく、さらに味を楽しむじゃまにならないように、口をつける部分はできるだけ薄くなっているそうです。

これだけこだわって作れば当然お値段も張ってくるわけで、1脚1万円以上するようなものがざらにあります。その値段にめげつつもさらに調べていくとありました。お手軽な値段で最高級グラスに匹敵する味を体験させてくれるグラスが。それがこの「RIEDEL “O”」です。

The family-owned German company Riedel has been making glasses for some 300 years. Its O series of glasses ($24.95 for a set of two) is great for everyday use. Although they are made of the same crystal that Riedel uses in its more traditional Vinum series, the stemless design is less pretentious, and the glasses easily fit in the dishwasher.

製造中に最も壊れやすい脚の部分を大胆になくしてしまったことによって大幅なコストダウンを実現しています。製造後も省スペースにより搬送コストを下げられるでしょうし、搬送中の破損もずいぶん減ることでしょう。購入した人にとっても、これなら収納スペースを取りませんし、洗ったりするときに壊れることも少ないでしょう。ただ、色を楽しむ時にグラスを持つ手がかぶってしまうし、立ち姿のエレガントさも脚付きのグラスには到底及びませんけれど。でも普段使いと割り切ればこれで十分だと思います。

それで、上のサイト説明にしたがって、赤を飲むことの多い僕は次の二つを購入してみました。どちらも1400円(!)です。

届いたその日に、それまでに使っていたグラスと、この二つのグラスとで飲み比べてみると、あまりの違いにあ然とするほどでした。同じワインをピノ・ノワール用で飲むとまろやかでふくよかな香りと味になり、カベルネ用で飲むと程よい酸味をフルーティな味わいです。面白くなって飲み比べるうちに飲み過ぎる罠にハマってしまいました。

しばらくは安くておいしいワイン探しにハマりそうです。

Posted at : 17:51 on 2010/12/15 | 2 comments | Filed under: ,

信用できる人、信頼できる人

「信用」と「信頼」ということばについて調べてみると、「信用」は信じることであり、「信頼」は信じて頼ることであって、信用の上に信頼が成り立っている、となっていることが多いみたいです。なんとなくはわかるのですが、僕はこれには全面的に賛成することができません。
というのは、信頼はできても信用できない、ということがあると思うからです。

たとえばこんな話があります。

外交官が貧乏人の家を訪ねて言った。

外交官 「お宅の息子さんに縁談があるんですが」
貧乏人 「息子は自分の嫁は自分で見つけます。
私は口出しするつもりはありませんよ」
外交官 「でも、相手は大富豪のロスチャイルド家のお嬢さんですよ!」
貧乏人 「え。そういうことでしたら…」

次に外交官は、ロスチャイルド家を訪ねて言った。

外交官 「お宅のお嬢さんに縁談があるんですが」
ロス家 「娘は結婚するにはまだ若いですよ」
外交官 「でも、相手の男性は世界銀行の副頭取なんですよ!」
ロス家 「え。そういうことでしたら…」

そして外交官は、世界銀行の頭取を訪ねた。

外交官 「お宅の副頭取に推薦したい人物がいるんですが」
頭 取 「副頭取候補でしたら、すでに相当な数の人材がいますから」
外交官 「でも、この若者はロスチャイルド家の婿養子ですよ!」
頭 取 「え。そういうことでしたら…」

ここに登場する外交官は、最終的に誰も騙しているわけではありませんし、すべてが丸くおさまっています。でも僕がその一部始終を知っていたとしたら、この人は素晴らしく仕事ができて信頼のできる人だとは思いますが、その巧みな交渉能力を、その人がその人自身のために使ったら、いつなんどき僕が貶められるかわからなくて油断できません。全面的には信用できないなぁということになると思います。

ということで、どうも一般的には「信頼>信用」となっているようですが、僕にとっては「信用>信頼」となります。
もし、信用していた人に騙されたとしても、僕が信用してたんだから仕方ないと諦めがつくような気がしますが、信頼していた人に騙されたら、自分の油断をいくら悔やんでも悔やみきれない、ということにもなりそうです。

これについて調べている中で見つけた、一番参考にした文章がこれなのですが、

まったく逆の結論に辿りついてしまいました。

Posted at : 12:59 on 2010/12/10 | 2 comments | Filed under: ,

トーノー しじみスープ

職場でのお昼は家内につくってもらったお弁当を食べることが多いのですが、最近そのお弁当のお供に飲んでいるのがタイトルの「トーノーしじみスープ」です。

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僕が普段飲んでいるのは上のリンク先の楽天のサイトのものとはちょっと違っていて(これはどうも期間限定のようなのですが)三つ葉が入っていてとても香りがいいです。それにこれも上のサイトのものには入ってないようなのですが、茎わかめのコリコリとした食感がとてもいいです。
職場の近所のスーパーで買っているのですが、40g入で148円です。

これのいいところは、味もさるところながら、この袋の中に乾燥した具がそのままザラッと入ってるところです。
10人前ということになっていますが10袋の小袋に分けられているのではないのです。
これだと自分の好きな量だけ食べられてとてもいいです。
二日酔いの時などは少し多い目にして濃いのを飲んだり、あっさりしたいときは少なめの具に多めのお湯で、と調整ができます。

それになんだかエコっぽくていいですよね。

Posted at : 11:22 on 2010/12/05 | 0 comments | Filed under:

世界ふれあい街歩き 西塘(せいとう)~中国~

録画してあったのを昨日見ました。

まず、工藤夕貴のナレーションが素晴らしい。ニューヨークのハーレム地区の回でもそうでしたが、本当にこの人が歩いてるみたいです。それもすっごく楽しそうに。原稿を読んでるんだろうけど、スミからスミまでまったく不自然さがありません。完全に自然。絶対歩いてる。この人といっしょに街歩きしたら楽しそうだなぁと思えてきます。

そしてこの街。呉越同舟の呉と越の国境にできた街で、それぞれの国に物資を供給するために水運で栄えたのだそうです。水路のある街って、どこもとてもいい雰囲気が漂ってますよね。水路に面した家々が深い軒を出していて、水路際が屋根付きの遊歩道のようになった古い町並みがいい感じです。東屋の下で楽団が奏でる伝統音楽の調べが似合い過ぎてタイムスリップしたようです。

水路ではたくさんの人が手洗いで洗濯をしていて、話しかけてみると「100年も前からずっとこうよ」と答えます。まさしくそんな風景で怖いくらいです。観光地らしく、中国国内からもたくさんの観光客が訪れていて、100年前そのままに洗濯してるおばちゃんの横を、都市部から来たと思われる日本人と変わらない服をきた中国人が通り過ぎます。
これが中国なんだなぁと実感させられました。

爆問学問の緊急特別企画で、前後編2回に分けた中国特集として、中華料理店に日本で活躍する中国人と中国を研究する学者を呼んで対談をやっていたのですが、その中で中国人の人たちが言っていたことで印象的だったのが「中国は多様」や「反日デモをやっているのは13億人のうちの1万人」などでした。「中国の知人に電話して尖閣のことを話すと、『なにそれ?』と問い返される」ほどだそうです。

その言葉通りの空気が、西塘の街には流れていました。

中国は分かりにくい国だという印象を抱いていたのですが、案外わかりやすいのかもしれません。一度行ってみないといけないなぁと思っています。

Posted at : 14:33 on 2010/12/04 | 2 comments | Filed under:

希望の国のエクソダス/村上龍

9年前まで大阪の建築設計事務所に勤めていた。可もなく不可もなく、それなりに楽しくはやっていたけれど、そのままそこに勤めていてはいけない気がして、でもどうすればいいのかわからずにいた。
酒鬼薔薇の事件や宅間守の附属池田小事件があったりもして、社会全体が鬱屈し、閉塞感に包まれていた。そのころに出会ったのがこの本だった。

アマゾンの商品説明欄にあるあらすじはこんな感じ。

パキスタンで地雷処理に従事する16歳の日本人少年「ナマムギ」の存在を引き金にして、日本の中学生80万人がいっせいに不登校を始める。彼らのネットワーク「あすなろ」は、ベルギーのニュース配信会社と組んで巨額の資金を手にし、国際金融資本と闘い、やがて北海道で地域通貨を発行するまでに成長していく。

読み進んでいくと、そのとき僕がやるべきことのヒントが書かれているような気がした。そして、こんな衝撃的なフレーズをみつけた。

この国には何でもある。でも、希望だけがない。

僕が感じていた得体のしれないモヤモヤした気分をを具現化してくれたような気がした。

彼ら「あすなろ」は、独立国家的なものを作るのだけれど、その候補地として沖縄と北海道が挙がった。本州・四国・九州では、彼らの「気分」が変わらないという判断からだった。日本社会に深く根づいた「利権」や「既得権」の影響が比較的少ないと考えていた。

妙に納得した僕は「沖縄か北海道に移住するしかない」と、雷に打たれたように決断してしまった。しかし北海道へは行ったことがなかった。沖縄のほうは、その数年前に石垣島を中心とした八重山諸島へ、3泊4日ほどの旅行で訪れていて、とても良い印象を持っていた。
次にハローワークのインターネット版でどんな求人があるのか調べてみた。移住したら少なくとも半年以内くらいで新しい仕事に就いて家族分の食い扶持を稼がなければならないのだ。石垣島は絶望的だった。沖縄本島ならなんとかなりそうだったので、家族旅行も兼ねて視察に行ってみることにした。石垣島で受けた印象とはちょっと違っていた。米軍の存在感が想像以上に大きくて、その影響が沖縄本島全体の社会や文化に色濃く反映されている印象だった。 沖縄への移住はあきらめることにした。

次に北海道への移住を検討した。札幌はなにか違うような気がした。第2の都市として旭川を調べてみると、再就職は問題なくできそうだった。家内がネットで移住情報を調べていると、旭川郊外の田園地域で、美瑛や富良野などの景色の良い場所に隣接したところに一軒家の貸家を見つけた。不動産屋と連絡を取り、その家を見に行った。富良野のホテルに泊まるスキーのパックツアー(これが一番安かった)に参加して、スキーはまったくせずに、その家だけを見に行ったような感じだった。それで決めた。

で、いま旭川に住んで8年目になる。

僕にとってこの本は、そういう本だ。

希望の国のエクソダス
発売元: 文藝春秋
発売日: 2000/07
売上ランキング: 43896
posted with Socialtunes at 2010/12/03

Posted at : 17:08 on 2010/12/03 | 2 comments | Filed under: ,

リニューアル

この Blogspot のアカウントに引っ越して以来、Blogger が用意してくれた引越しツールのおかげで、FTPベースの旧サイトからリダイレクトされていたのですが、何ヶ月か前から旧サイトにつながらなくなってしまいました。

旧サイトで一定時間(たぶん10秒くらい)滞在すると自動でジャンプする仕様だったので、まったく同じデザインにしておかないと、突然まったく別のサイトに飛ばされたみたいになってしまうので、デザイン変更をせずにいたのですが、これを機にリニューアルしてみました。

Hemingway White という Wordpress 用のテンプレートが Blogger 用に移植されているのを見つけて、前から気になっていました。しかし Blogger がバージョンアップしてウィジットテンプレートが主流になって、ブックマークしておいたサイトから落とせなくなっていました。ということで、もともとのブラックバージョンをここから落としてきて、

CSS をいじって白くしてみました。結構いい感じになったんじゃないかと自画自賛しております。

現在、コメントフォームがちょっと左にズレているのが気になっていて、親切な人が「こうすると直るよ」と教えてくれるのを虎視眈々と待ち受けています。

それから最近のお気に入りの zenback をサイドバー(このテンプレートではココがサイドバー)に付けてみたのですが、色をなんとかしたいところです。あと、上に変なスペースが空いてるのも気になる。しかし、zenback 経由のアクセスはバカにできないので放置の方針。

それからラベルクラウドのカスタマイズはこちらを参考にしました。

あとは更新するだけですね。

Posted at : 15:05 on 2010/12/02 | 3 comments | Filed under: ,