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グッドタイムス&バッドタイムス / 佐野元春

3年前に旭川郊外の田園地帯から、都心部の住宅街へ移り住んできた。 そして昨年から小学校のPTAの仕事を引き受けている。最初の年はまだ片足を突っ込んだ程度だったけれど、今年は胸のあたりまでどっぷりと浸かった感じ。
PTAとは別に、これは引っ越してきた最初の年から、小中学校の「おやじの会」というのに参加している。毎月、例会と称して飲み会があったり、夏には親子キャンプをしたり、地域のお祭の縁日に出店したり、活発に活動している。
郊外に住んでいた頃にも、できるだけ地域の行事には参加するようにしてはいたけれど、都心部に越してから知り合いの数が爆発的に増えたと思う。郊外にいたころに知り合ったひとたちの半分はお年寄りばかりだったし。

そこに加えて4月から自宅で仕事をするようになって、娘の幼稚園の送り迎えや、週に2〜3回は夕食をつくるようなってからはスーパーへの買出しなどを、これは季節のいいあいだだけになると思うけれど、自転車でいくようになった。娘はぜったい自転車のほうが喜ぶし、僕もうしろから娘のご機嫌な鼻歌が聞こえてくるのが好きだし。車で走っていた同じ道を自転車で走るだけで、ずいぶんと見えてくる景色が変わるものだ。この時期の旭川は花盛りで、道路脇の家々の庭先に咲く花々を見るのが楽しい。

そんなふうにして街を自転車で走っていると、ときどき知り合いとすれ違ってあいさつを交わすことになる。そのほとんどがPTAで知り合った人たちばかりで、そうやってあいさつを交わすたびに、なんだかちょっとずつ気分が上がってくることに気づく。そして思い出したのが、むかし聴いた佐野元春のこのフレーズ。
グッドタイムス&バッドタイムス この街で
グッドタイムス&バッドタイムス 繰り返せば
ウィンクの数またひとつ 増えていく

僕がウィンクすると気持ち悪がられるので、軽く会釈するくらいだけれど。

とはいえ、かなり増えてきた僕の「ウィンクの数」も、幼稚園にお迎えにいった帰り道、娘が下校途中の小学生の友達と交わすあいさつの数にはまだまだかなわない。


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