設計事務所を開業して、もうすぐ半年がたつ

開業前のもくろみとしては、3月までいた職場からの仕事がそれなりにもらえるだろうというものでした。逆に言えば、開業前にそれ以外に仕事をもらえるあてはありませんでした。しかし蓋を開けてみたら、ほとんど仕事はきませんでした。でもそれが逆に良かったのかもしれません。否が応にも仕事を探して動くことになりました。

4月は仕事をもらえそうなところに片っぱしから電話をかけたり訪ねて行ったりしました。そして運良く、そのうちの何人かの方から仕事をいただくことができました。
それらの仕事を僕なりにきっちりとこなして納めていくことで、次々と仕事がつながっていって今に至っています。最初の頃は図面の外注などの単価の安い仕事ばかりだったのですが、最近では構造計算や確認申請などのように、1件でまとまったお金をいただける仕事も増えてきています。これをしっかりと続けていけば、そのうちに新築の仕事につながっていくんだろうかと淡い期待をいだいています。

勤めていたころにはほとんど感じることのなかった「きっちり仕事をすることが次の仕事につながっていく」ということを、ほぼ確信に近い感覚でいだいています。実はけっこう初めてのことも多くて、試行錯誤したり失敗することも多いですが、そこは熱意と誠実さでカバーして、なんとか仕事を納めてきました。それは続けて仕事をいただいていることが証明していると思います。

もうひとつ痛切に感じていることが、個人事業主はただ生活をしていくだけでやたらとお金がかかる、ということです。会社員だった頃と比べると、年金や社会保険料がめっちゃ高いです。きっと税金もいっぱい持っていかれるんだろうなぁ。もちろんボーナスもありませんので、毎月これまでの手取りの倍は稼がないと同じ生活レベルは保てない感じです。開業して半年が経って、ようやくその目処が立ちつつあるという状況です。

逆に考えると、これまでは自分で感じていた以上に会社によって守られていたということです。金銭的に言えば主に毎月の安定した収入と社会保険料の肩代わりです。会社によって養われていたんだなぁと改めて実感しています。このさき順調にいけば、法人化して従業員を雇うということになるかもしれないのですが、そのときはその人を家族のように養っていく覚悟が必要だということになります。

こういう感覚って、だんだんと薄れていってしまうもののような気がしますが、この先ことあるごとに此処に立ち返って、気持ちを新たにして先へ進んでいくようにしたいと思います。


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