世間はライブドアの家宅捜索、阪神大震災の追悼日、宮崎勤被告判決日、ヒューザー社長喚問といった話題で持ちきりですが、それらについてはちょっと横に置いておいて、昨年末に起こったという、とても大きな事件について取り上げてみたいと思います。
『大学は終わった』 いとうせいこう 先見日記 Insight Diaries
昨年末、早稲田大学文学部のキャンパスで、ビラをまいていた学生が教員複数名に私人逮捕され、その後警察に“建造物侵入”の容疑で逮捕・拘留されるという事件が起こった。
逮捕されたのが早稲田の学生ではなかったため、“部外者の侵入を禁ずる”という大学当局の、いわば私有地への立ち入り禁止項目を守らなかったというのが理由になったわけだが、それにしても大学でビラを配っただけの人間が逮捕されるのは日本初、前代未聞である。
なんだよ早稲田。それでも早稲田なのかよ。早稲田がこれじゃ、他の大学がどんなもんなのかは容易に想像できるってもんです。
大学さえも、くさいものに率先してフタをする時代になった。自由区の機能を失った大学は、社会的意義の大きな部分をこれで失ったことになる。
いや、これはもう「大学は終わった」って問題ではないような気もします。こういう世間的状況の中で行われるヒューザー社長喚問にどんな意味があるのか疑わしいです。
かろうじて言論の自由が許されているのは、インターネットの世界だけになってしまったのかもしれません。
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